県史跡・ 市ヶ尾横穴古墳群(イチガオヨコアナコフングン)
[横浜市青葉区市ヶ尾町1639ー2市ヶ尾遺跡公園内]
東急田園都市線「市ヶ尾駅」下車徒歩10分

6世紀から7世紀にかけての19基の横穴墓は科学的な処理によって保存され、公園として整備されています。鶴見川上流の市ヶ尾周辺には、丘陵の谷間の崖面に、多くの横穴墓群が作られています。市ヶ尾横穴墓群は、その代表的なもので、6世紀後半から7世紀後半にかけて造られたA群12基、B群7基の計19基からなりたっています。これは、横穴墓内部から発見された副葬品などから、この地方の有力な農民達の墓地と考えられています。この市ヶ尾横穴墓では、前庭と呼ばれる横穴入り口に近い墓道の部分からも、刀・土器類などが発見されました。ここで死者を悼み、祖先の霊を祭る儀式が行われていたのではないかと考えられています。又、19基の横穴の内部の造り方にはいろいろな形式が見られ、時代とともに次第に変化していった様子も、うかがえます。昭和8年(1933)・31年(1956)に発掘調査が実施され、昭和32年(1957)に神奈川県指定史跡になりました。